- 現 職
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- 略 歴
- 医学部 → 産婦人科医
- 留学先
- Harvard University T.H. Chan School of Public Health, MPH Global Health
神山財団11生の永井晶子です。元々産婦人科医で現在Harvard T.H. Chan School of Public Health Global Healthにて公衆衛生、国際保健を学んでいます。
留学にいく学生が奨学金へ応募する際は、ほとんどが金銭的な目的のためだと思います。私も正直、最初は少しでも留学へ行く際の学費に充てたいという思いで神山財団へ応募しました。しかし実際には神山財団の奨学生となることで、留学中の部分的な金銭的な補助以上のものを得られたと感じています。特に奨学生同士の横/縦のつながり、アドバイザーの方々との出会いが私にとって財産になったと感じています。職場の人間関係や家族には相談しにくい留学の悩みや、全く違う業種の人の、人生に対するコメントやアドバイスは、化学反応を起こすように自分の中での新しい発見につながりました。特に私の場合、医師をしながら出会う人はほぼ全員医療関係者で、似たようなキャリアを進む人が多いため、革新的な発想を失っていたように思います。逆に私自身の経験や考え方も、他の奨学生にとって何かしらの刺激やきっかけとなるよう、私自身も人間力を培いたいというモチベーションになっています。神山財団の奨学生たちは、社会人をしながらも海外留学を目指す、という同じ志を持った仲間です。業種が違ったとしても、各業界でトップランナーとして活躍されている方々である奨学生同士のコネクションもきっと私の一生の糧になっていくのではないかなと思っています。留学中の合宿の存在も私にとって留学を振り返る、とてもいい機会でした。留学中は新しい環境にさらされ、色々感じる中で、自分の人生の見方、考え方、やりたいことも日々変わります。渡米前に描いていた留学生生活と、良くも悪くも全く異なることもあると思います。秋学期は課題、行事、就活など圧倒されるままあっという間に過ぎ去っていきます。そんな中、神山財団の合宿で私自身の留学の目的を改めて見つめ直し、実際に達成されたこと、また未完遂であることを振り返る機会となりました。私の場合には9ヶ月という短い留学生活であったため、留学生活をただ漫然と過ごしてしまうのではなく、中間点で振り返れる機会があってとてもよかったです。送り出しの時のアドバイザーの方々の言葉も非常にありがたい言葉でしたが、合宿中のアドバイスは留学を経験してからの言葉として、より響くものでした。さらに留学後、自身の目標が達成された後に奨学生やアドバイザーの方々と話すと、さらに深みのある議論になるのではないかと期待しています。こうした環境を提供していただいて、とても感謝しています。