- 現 職
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- 略 歴
- 経営学部 → IT / NPO / 厚生労働省
- 留学先
- 【2022年度】London School of Hygiene and Tropical Medicine & King’s College London, MSc Global Mental Health 【2023年度】University College London, MPhil/PhD Global Health Management
こんにちは、神山財団10期生の後藤悠香と申します。日本で民間、非営利、行政での勤務経験を経て、現在はイギリスで自殺・メンタルヘルス関連課題に対する経済政策の予防効果について研究しています。
2022年中頃に神山財団のコミュニティの一員となりおよそ1年半が経ちました。まだ決して長いとは言えない期間ですが、この場所で得られたものは既に自分にとって計り知れないほど濃く、大切なものになっています。
その1つはロールモデルの存在です。神山さんを筆頭とした財団の皆さんは眩しいご経歴をお持ちの方ばかりで最初は圧倒されましたが、お話しする度に皆さんの一番の魅力はそのお人柄や人間性にあるなと感じます。神山財団では送り出し会や海外合宿、その他様々なイベントで理事やアドバイザー、事務局、歴代奨学生の皆さんから自身の考え方や悩みについてのフィードバックをいただく機会がありますが、そこで飛び交う言葉の軸はいつだって「その人にとってより良い」を目指すものでした。これまで私はロールモデルと呼べる存在がいませんでしたが、忙しい時間を割いて一人ひとりに真摯に向き合いその人にとっての最適解を一緒に探る皆さんの姿は眩しく、この神山財団で「自分もこんな大人になりたい」と思える人に出会うことができました。
また、もう1つは「止まり木」としての居場所です。このコミュニティで重視されるのは、「今まで何を達成してきたか」ではなく、「これから何を、なぜ達成したいのか」です。能力主義の社会で日々を無我夢中で走っていると、気付いた時には目指したいと思っていたはずの場所とは別の方向へ進んでいることがあります。そんな時に神山財団の皆さんにお会いすると、タスクに追われて見えなくなっていた自分の想いを立ち止まって再確認し、目指したい場所へと新たに舵を切ることができるのです。そしてこのコミュニティはただ立ち止まるだけでなく、羽を休めても伸ばしてもいい、そう思える場所でもあります。年々自分の失敗や悩みを見せることが難しくなってきたように感じますが、神山財団はそんな弱さを曝け出し、羽を休めても大丈夫だと心から思えるsafe spaceです。そして、人生を大事にする人々の集まりだからこそ羽を伸ばして楽しむことも忘れない、わくわくに溢れた素敵なコミュニティなのです。そんな「止まり木」としての神山財団は私にとってかけがえのない居場所となり、より良い社会・未来をつくろうと飛び立つパワーを与えてくれています。
これから奨学生になる皆さんにとっても、この神山財団の強くて優しいコミュニティは大きな力になってくれるだろうと思います。皆さんとお会いできる日を楽しみにしています!