- 現 職
- スタートアップ起業
- 略 歴
- 情報学研究科 → 研究者 → 戦略コンサルタント
- 留学先
- MIT Sloan School of Management
はじめまして、神山財団第7期生の藤井と申します。2019年からMIT Sloan School of Managementに留学しており、2022年5月に卒業しました。現在は財団の同期と共同創業したスタートアップで、日本・米国・アジア向けにソフトウェアを開発・販売しております。実は私が神山財団に申し込んだ理由は金銭的なサポートでしたが、実際に奨学生になってみて、神山財団の魅力は奨学金ではないということに気付きました。本当の魅力は、高い志を持った人たちと知り合い・議論することで自分の夢を見つけるということです。
神山財団では年数回の合宿やキャッチアップ会があり、自身の夢や現在悩んでいることを赤裸々に話します。最初は少し恥ずかしいのですが、他の奨学生の方やアドバイザーの方との真剣な議論を通じて、様々な視点を得られ、自身のやりたいことを明確化できます。また、他の奨学生の方と新しい人間関係を築き、お互いに切磋琢磨することが可能です。
実際、私は合宿を通じて、奨学生同期の一人と夢が近いことに気づきました。そこで、合宿後に何度も夢にアプローチする方法を議論し、8ヶ月経過した後、スタートアップの共同創業を決意しました。その後1年半ほど毎日コミュニケーションをとっておりますが、彼は専門性が高いだけでなく、性格の違いを許容できる柔軟性と相手から学ぼうとする姿勢の両方を兼ね備えた人で、ベストパートナーであると今でも考えております。
このように、神山財団の奨学生となることで、自身の本当にやりたいことを考える機会が得られ、さらに志の高い優秀な方と深い関係を構築することができます。社会人になるとこのような機会はなかなか得ることができず、奨学金よりも非常に価値が大きいものと考えております。