- 現 職
- スタートアップ起業
- 略 歴
- 法学部 → 弁護士
- 留学先
- Stanford Graduate School of Business, MBA
私はスタンフォードのMBAプログラムを修了した後、現在は神山財団で出会ったエンジニアの仲間と共に起業をしました。神山財団が他の奨学金プログラムと大きく異なる点は、(合計200万円+諸費という多額の金銭的支援をいただける点もさることながら)豪華アドバイザー陣及び他の奨学生との「絆」を得られる点だと思います。
私がMBA留学を通じて学んだことの一つに、「他人と深いつながりを築くには、自己を積極的に他人に開示し他人と自己との心理的な『壁』を取り払う」ことがあります。神山財団は、まさにこの自己開示の訓練機会を何度も提供してくれました。
奨学生となった後、海外渡航前に行われる送り出し研修では、様々なバックグラウンドのアドバイザーの方々と同期の奨学生の前で自分自身についてプレゼンテーションを行い、アドバイザーや同期の奨学生からフィードバック・アドバイスを受けます。また、年1回行われる海外研修でも、自分のこれまでを振り返るプレゼンテーションを行います。これらの機会は、口外禁止・非公開で行われますので、自己開示の場としてリスクフリーで活用できます。こうした「自らを真摯に見つめ直し、自己を開示していく」機会を通じて、参加者同士が深いレベルでの相互理解を構築でき、表層的な関係を超えたつながりを築くことができたと思います。
神山財団のプログラムには、他にも他の参加者との「絆」を作る仕掛けが無数にあります。特に、海外研修でそれを強く感じました。研修中には、アイスブレイキング、グループワーク、チーム制のイベント、懇親会など、参加者同士が自然と交流するイベントが多数用意されています。しかも、これらは同期・前後の期の奨学生のみならず、アドバイザー陣まで巻き込んで行われます。これらを通して、奨学生だけでなく、本来ならば気軽に話しかけるのが恐れ多いようなアドバイザーの方々ともざっくばらんに話せる関係を築くことができます。
社会に出た後は、背後の利害関係や損得勘定等に揺さぶられ、新たに緊密な人間関係をゼロから作るのは容易ではありません。神山財団のプログラムは、そうした緊密な人間関係を容易に築く術を与えてくれます。