- 現 職
- PEファンド
- 略 歴
- 工学系研究科(修士)→ PEファンド
- 留学先
- Harvard Business School, MBA
神山財団第3期生の前田です。現在外資系PEファンドで投資の仕事をしています。私は神山財団の奨学生として、Harvard Business SchoolのClass of 2017としてMBA留学しました。ここでは神山財団での経験について共有させていただき、これから奨学生に応募される方のご参考になればと思います。
私が神山財団を知ったのは、留学先の日本事務局の方から案内をいただいたのがきっかけでした。もちろん奨学金というのは一つの志望動機であったと思いますが、それ以上に神山さんをはじめビジネス界でご活躍されている方々からアドバイスをいただいたり、ご相談にのっていただけるというのが大きな志望理由でした。実際、留学中に、神山財団の理事・アドバイザーの方々と奨学生の方々と集まる機会が何度もありましたが、応募当時想定していた以上に学びが多く、神山財団が自分にとって重要な集まりの場になっていたと感じています。
具体的には、まず第一に、神山財団では自分自身についてプレゼンテーションを行う機会があるのですが、その場が自分を振り返る良い機会となっていたと思います。留学前の6月には「留学が決まった今、自分がどんなことを目標にしていくのか」を改めて考えさせられ、毎年の11月の合宿では「留学生活を送ってみて、自分が学んだこと、今後学びたいこと」をじっくり考えさせられました。普段頭で考えていることでも、言葉に書き起こして、実際に他の人に伝えるとなると、考えが一層洗練され、自分の中でもふわふわしていたものがよりクリアになっていったと思います。
次に、神山財団の集まりでは他の奨学生のプレゼンテーションも聞く機会があり、分野・業界問わず目標に向かって活躍している同世代の奨学生から強すぎるくらい良い刺激を受けていました。プレゼンテーションだけでなく、ランチやディナーといったオフの場でもお互いの長期的な目標を話したり、悩みを相談したり、頻繁には集まれませんが、尊敬し合える仲間に恵まれたと掛け値なしに感じています。
最後に、理事・アドバイザーの方々が同じ目線で相談にのってくださり、神山財団の集まりの場は、自分の思いを素直に話せる”safe place”となっていました。会社に勤務していた時には、上司・同僚・顧客・取引先などどのような形であれ利害関係が存在していたと思いますが、神山財団はそういった利害関係なしに思ったことを話せる場であり、また理事・アドバイザー・奨学生全員がそれを受け止める環境が整っているため、素のままに議論し、フィードバックを受けることができたのだと思います。そういった環境は社会人になってからつくることは難しいと思っていましたが、こうして素晴らしい方々と何でも話し、新しい意見を聞き、自分の考えを深めることが出来る場をもてたことを非常に感謝しています。
ざっくばらんですが、以上が神山財団での私の体験談です。MBAを卒業してから数年が経ちますが、今でも志貴塾としてアドバイザーや元奨学生の方々と毎年交流があり、私にとってsafe placeとして欠かせないコミュニティになっています。現在私は企業投資の仕事をしておりますが、神山財団・志貴塾で集まるごとに「どうしたら自分が社会に還元できるのだろうか」と常に問われているような感覚になり、いつも視座をあげてもらっている気がします。
これから神山財団に応募を予定されている方々は、留学先も留学後の目標も様々だと思いますが、私が経験したように、どのような方にとっても学びが多く、濃いつながりをつくれる場となると思いますので、是非神山財団の一員になることをご検討いただけたらと思います。近いうちに皆さんとお話できるのを楽しみにしています。