- 現 職
- 米国VCファンド
- 略 歴
- 商学部 → 経営コンサルタント
- 留学先
- University of California, San Diego School of Global Policy & Strategy
みなさん、初めまして。神山財団第2期奨学生の松田弘貴と申します。経営コンサルティングファームに4年ほど勤務した後、カリフォルニア大学サンディエゴ校のSchool of Global Policy & Strategy(以下GPS)に留学しました。現在はシリコンバレーにて米国のVCファンドで働きながらグローバルのさまざまなスタートアップへの投資と日本企業との事業連携を支援しています。私が通っていた大学院はアメリカで唯一環太平洋地域にフォーカスした公共政策大学院です。プログラムは将来の職業領域に関連するTruckとRegionに分かれ、私はPublic PolicyとJapan regionを専攻していました。
地方出身ということもあり、学生時代から民間企業でビジネスの知識や基本的なコンサルティングスキルを習得したのち、海外の公共政策大学院で政策の勉強をしてみたい、その経験を将来地元や日本の各地域のために役立てたいと思っておりました。大学院では具体的なスキルを学ぶだけでなく、日本の政治、経済、外交などの将来像をじっくりと考えたいと思い、日本研究が盛んである大学を中心に受験しました。また、地域イノベーションの実例を学べる環境ということも進学先検討の大きな軸の一つでした。GPSでは国際政治をはじめとし、様々な領域で日本研究が盛んです。また日本に興味を持つ外国人の生徒も非常に多いのが特徴です。加えて、GPSが位置するサンディエゴが産業のトランスフォーメーションに成功した有数の地域でもあります。そのような土地で、産学連携や地域イノベーションのベストプラクティスを学ぶことができるのも魅力の一つです。
GPSの学生は国籍豊かで、バックグラウンドも多彩です。しかし、比較的パブリックセクター出身の学生が多く、渡米から数か月経ちひょっとすると自分の視点が狭くなっていることもあるのではと感じる日々が続いていました。そんな中、11月にパリで行われた神山財団のイベントは、自分とは180度異なったバックグラウンドや視点を持つメンバーとの議論を通し、留学の目的を思い出し、決意を新たにする素晴らしい機会でした。このように神山財団から頂いているサポートは金銭面に留まりません。神山さんをはじめとした財団のアドバイザーとの距離も近く、イベント時などを中心に人生やキャリアに関する真摯なアドバイスを何度も頂くことができました。それらのアドバイスは留学生活の方向性を決める上での大きな財産になっています。
これから受験生の皆様が進学希望先に合格され、神山財団の奨学生としてネットワークに加わっていただくことを心待ちにしております。