• 金井 俊太朗 (Shuntaro Kanai)

    略 歴:経済学部、プライベート・エクイティ

    留学先:Northwestern University - Kellogg School of Management, MBA

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キャリアを歩み始めてから出会う人々が徐々に同質化されていき、自分の視野や思考が狭く深くなっていくことは中々避けがたいことですが、私にとって神山財団はそんな状況を180度転換させる出会いと経験をもたらしてくださいました。神山財団では代表理事である神山さんを筆頭に、経歴も強みも多種多様なアドバイザーの皆様、そして多方面で活躍される奨学生の先輩方・同期から様々なインプットを頂戴する機会があります。

留学前の壮行会では、奨学生として留学に向けた意気込みや留学計画を神山財団メンバーに対しプレゼンをするのですが、私の言わば建前的なプレゼンに対し、「自分が留学そして人生を通じて本当に達成したいことは何なのか」、「自分が大事にしている価値観は何か」など、根源的な問いを神山財団のメンバーから頂戴したことが私にとって大きなきっかけとなりました。率直且つ多様なインプットを通じて、如何に自分の思考が凝り固まっていたか、体裁にこだわり本質に目を向けられていなかったかということに気づかされた体験でした。自分の価値観を問うような内省は忙しい日々の中でおざなりにされがちだと思います。そんな中で、クローズ且つ信頼のおけるコミュニティを通じて、定期的に自らを省みることが出来るのは、神山財団の大きな特徴だと思います。
また、実際に留学を始めて以降は他奨学生の活躍が大きな刺激になっています。奨学生の中には、私のようにMBA留学をしている学生もいれば、教育、美術、デザイン等多種多様な分野を学んでいる学生がいます。一人一人の奨学生が強い意志とクリアなビジョンを持って日々を過ごしている様子を定期的に知ることで、自分の現状を振り返ることができ、発破をかけられる思いです。

こうした神山財団メンバーとの繋がりは、決して留学期間だけのものではなく、生涯に渡っての財産であると考えています。私にとってこのようなコミュニティに所属できたことは、留学をしたことそのもの以上に大きな意義があったと感じています。

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  • 張 一屏 (チョウ・イビョウ)

    略 歴:教育学部、コンサルティング

    留学先:Harvard Business School, MBA

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こんにちは。9期生の張と申します。中国出身で、ヘルスケアのコンサルティング会社で4年間勤めた後現在ハーバード・ビジネス・スクールに留学しています。

私は神山財団に申し込んで、そして幸い奨学生として採用して頂いたことを、非常に貴重でありがたいご縁だと感じています。日本国籍でない自分でも申し込めることから、実際面接や合格後の研修等で財団関係者の方々と接している中で、「なんという温かいコミュニティーなんだ」とつくづく思います。送り出し研修やオンラインキャッチアップ会で、自分の経験や悩み等について正直に話せるpsychologically safeな場が確保されるだけでなく、その悩みを参加者のアドバイザーの方々が一生懸命が共感し、その上で核心をつく質問やアドバイスをくださったり、励ましてくださったりすることが、私にとって大きな励みとなりました。

また、他の奨学生との交流もとても貴重な経験です。志の高い同世代の仲間たちの話を聞いているだけでワクワクしますし、自分も頑張っていこうと常にリマインドされるようになります。奨学生同士の繋がりが留学中にも続いており、心の拠り所にもなりました。

【これから申込を検討される方へ】
私にとって申込のプロセス自体が内省するとても良い機会になった上、面接の際に受けた質問やコメントからも非常に学びが多かったので、ぜひチャレンジして頂きたいです。私で良ければ喜んで情報共有します!

【10期生の方へ】
合格おめでとうございます!
今後交流会等でお会いできることを楽しみにしています。

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  • 塚本 美咲季 (Misaki Tsukamoto)

    略 歴:人間科学部、ITサービス

    留学先:University of Leeds, Design MA

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約7年半ITサービスの営業・商品企画に従事し、退職後、University of Leedsという大学でDesign MAのColour Designを専攻しています。
私自身が出願時に、奨学生の方がMBAなどのビジネス系が多く若干怖気づきましたが、是非そうでない方にも挑戦していただきたいなと思っています。そして、1年間修士の方には特におすすめです。理由は、①振り返る機会と②フィードバックを貰えるコミュニティが得られることです。正直なところ、上記の重要性は頭ではわかっていても渡航前にはそこまで深く気づけていなかったです。しかし、留学が始まると、すべてが新しいことだらけで、目の前のことに必死になり時間があっという間にすぎていきます。

【1.振り返る機会】
私のコースは1年間で修士が終わり、Semester1が終わる頃には卒業論文を考え始めます。そのため、走りながらときには止まって考えることを2年修士に比べて高速で回す必要があります。その点で、6月の渡航前の送り出し会は、自身の留学の目的や研究内容について他の人からのフィードバックをもらいながら留学開始前に固めることができます。11月の報告会では一度立ち止まってSemester1を振り返り残りの期間をどう過ごすか考えることができます。

【2.コミュニティ】
留学の醍醐味でもありますが多様なバックグラウンドの方が学校には集まるので、自分のキャリアについてある程度共感をお互い持てる状態で深く話すことはそこまで容易ではないと感じています。私の場合は、自身のコースに社会人経験がある人が少ないため、社会人経験をつんでから院進学をしている人との会話やフィードバックをいただけるこのコミュニティは貴重でした。また、どうしても自分のコース領域に視野が狭まってしまうので、デザイン以外の領域の方と話す機会があることは自身のキャリアを再考する上でも役立っていると感じています。

来年皆さんとお会いして、色々な経験や考え方に触れられることを楽しみにしております!

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  • 田原 佑介 (Yusuke Tahara)

    略 歴:教育学部、教員

    留学先:Columbia University, Private School Leadership

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神山財団第9期生の田原佑介です。私は、公立高校で8年間勤め、現在はTeachers College, Columbia Universityに留学しております。
私は、神山財団に応募するか迷っていました。ビジネススクールや公共政策大学院、ロースクールへの留学生を主に対象としていると思ったからです。歴代奨学生のプロフィールを見ても、教育をバックグラウンドにした方は見当たりませんでした。ただ、「将来的に社会の発展に貢献する志を持っていること」「リーダーとしての資質を備えていること」と書いてある募集要項を読み、応募することを決めました。ビジネススクールを受験する方の応募が多いのであれば、私の経歴が差別化になるとも考えました。仮に関心のある分野の奨学生が過去にいなかったとしても、将来への思いがあり、リーダーの資質がある方であれば、挑戦する価値はきっとあります。

以下、神山財団の魅力を書きます。
本財団のすばらしさは、金銭的サポートはもちろんのこと、コミュニティにあります。2021年は、コロナ禍ということで、対面での研修の実施がかなわず、残念でした。しかしながら、留学直前にある送り出し研修や、留学して3カ月ほど経ったタイミングにあるキャッチアップ会などを実施していただきました。神山さんをはじめ、財団や奨学生の方々との交流の場です。そこでは、自身の留学への目的や経験をプレゼンし、フィードバックを受けることができます。「あなただからこそできることは何か、を考えなさい」などコメントをもらい、留学への目的意識が明確になりました。また、同じ時期に留学に行く奨学生のプレゼンを聞き、留学へのモチベーションがさらに高まりました。これがなければ、私の留学は変わっていただろうと思います。

人は、自分と近しい人が周りにいるからこそ成長します。さらに視点の違う人とフラットな関係を築く場所はさらなる成長を促してくれます。本財団のコミュニティには、人が育つ環境づくりが設計されています。留学は通過点ですし、ゴールを実現するための一つの手段です。本財団のコミュニティが、留学の価値を最大化させることはもちろん、ゴールを実現するスピードを加速させてくれます。私もまだ夢半ばですが、10期生の方々と一緒に挑戦を続けられると嬉しいです。

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  • 輪千 浩平 (Kohei Wachi)

    略 歴:法学部、弁護士

    留学先:Stanford Law School, LLM in Law, Science & Technology

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初めまして、神山財団9期生の輪千浩平と申します。
私は、企業法務をメインに、弁護士として5年勤務し、現在Stanford Law SchoolのLaw, Science and TechnologyというLLMのプログラムにて、主にTechnology関係の法律を学んでいます。

私にとって、神山財団の魅力は、奨学金という金銭的な支援はもちろんですが、それ以上に、神山さんをはじめ、ビジネスの第一線で活躍されているアドバイザーや歴代の奨学生から徹底的なアドバイスをいただける点、神山財団という多様性に富んだコミュニティの一員になることができるという点です。

例えば、留学前の送り出し会では、自分自身や今後の将来像についてプレゼンテーションを行い、それに対して、アドバイザーや歴代の奨学生から、直接フィードバックをいただく機会があります。送り出し会でのフィードバックは、私にとって衝撃的なものでした。様々な業界で活躍されるアドバイザーからいただいたフィードバックはいずれも、鋭く、的確で、時には厳しいものもありましたが、個々の奨学生に対して、真摯に向き合ったものばかりでした。留学中の目標に限らず、私にとっては、自分の人生をまた違った視点から改めて見直してみる大きなきっかけとなりました。

また、多様なバックグラウンドをもった歴代の奨学生や同期との繋がりも、神山財団の奨学生となってできた大きな財産です。神山財団は、起業家、VCからお医者さんまで、非常に多様なバックグラウンドを持ったコミュニティです。弁護士として働きはじめてからは、どうしても同業種での関わりが多くなっていましたが、神山財団の奨学生となる中で、全く違う分野・キャリアで、世界で挑戦している奨学生の仲間と出会うことができ、大きな刺激を受けています。2021年は合宿はできませんでしたが、オンラインでのキャッチアップ会の中で、先輩や同期の奨学生が活躍している様子を見て、少しばかりの焦りと自分自身も目標のために挑戦していかなければという思いを新たにしました。

ぜひ、未来の神山財団の奨学生の皆様と、お会いできる機会を楽しみにしております。

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  • 森田 大基 (Taiki Morita)

    略 歴:経済学部、ヘッジファンド

    留学先:Harvard Kennedy School, Master of Public Policy / Stanford Graduate School of Business, MBA

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皆様、はじめまして!第8期奨学生の森田大基と申します。
日米で育ち、フランス・パリ政治学院を卒業後、霞が関で官僚として働いた後、Stanford Graduate School of Business とHarvard Kennedy Schoolに在学しております。 Stanfordでは投資家になるべく、ビジネスの基礎から勉強しており、Harvard では、マクロ経済政策・中国・テック政策を中心に幅広く知見を深めるべく、勉強しております。

私にとって神山財団は、人生で初めて真剣かつ本音でメンターシップを受けられるコミュニティであるのは間違えありません。日本では、メンターシップの概念が中々定着していないですが、スタンフォードに来てメンターシップの重要性を感じました。これまでの人生を振り返ったところ、自分にはメンターと呼べる人があまりいませんでした。私は成功に対する渇望と他者からの評価がどうしても気が気でなく、腹を割って話せる関係の人があまりいませんでした。こうした中、初日から信頼でき、支え会える場を提供して下さった神山財団には本当に感謝をしております。

留学中、定期的に行われる留学報告会においては、奨学生が発表を行い、理事、評議員、奨学生の先輩や同期から質問や丁寧にフィードバックを受けることができます。毎度頂くアドバイスも大変有り難いですが、報告会の前に自身で行うプロセスも等しく意味があると感じています。私は、報告会の前になるといつも立ち止まり、それまでの留学生活を振り返ります。神山財団の壮行会で堂々と宣言し、応援して頂いた志は何処へ、と日々の体たらくと照らし合わせ感じることもあります。時には、痛烈な反省もあれば、ふと自分の成長に気づき自信が付くこともあります。留学生活中に内省し、軌道修正する観点からも本当に良い機会となっています。

このページをご覧になっている皆様は、何らかの理由で海外大学院への進学を検討されていると推察します。単純な学問への知的好奇心からキャリアのステップアップまで動機は十人十色だと思います。現状への不満や気分転換が動機でも私は良いと思っています。

貴方のその燃えるパッションをより大きな力へと変え、実りのある留学生活を送るべく、是非、神山財団へのご応募を検討して頂ければと思います。国、地域、専攻、目的を問わず、神山財団は貴方の最高の相棒になってくれると思います。
何処かでお会いできるのを楽しみにしております。

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  • 李 恩珍 (Jean Eunjin Lee)

    略 歴:教養学部、プライベートエクイティ

    留学先:Harvard Business School, MBA

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8期生の皆様、合格をおめでとうございます!神山財団7期生の李と申します。私は、投資銀行やプライベートエクイティ業界で5年間勤め、現在はHarvard Business Schoolに留学しております。

私は、MBAの先輩の紹介から神山財団奨学金への応募を決めました。そして、応募や面接プロセスにかけて、自分がMBAに留学を決めた理由や、留学を通じて得たいものは何かについてじっくり考えてみるようになり、自分の目標を改めてきちんと設定することができました。そして、留学前の送り出し合宿、及び留学中の研修では、財団のアドバイザーの方々や他の奨学生たちと自分の興味や将来について語る機会がございました。自分の考え方においてブラインドスポットを見つけ、これからのキャリアについて一緒に考えてもらうことができる、大事な機会になりました。

神山財団の奨学生としてもらえる最も貴重なサポートは、アドバイザーや、奨学生の先輩方や、優秀な同期たちといつでも相談ができるということだと思います。これから、8期生の皆様のご活躍を応援しております。

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  • 略 歴:

    留学先:ロンドン大学, London School of Hygiene and Tropical Medicine

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こんにちは。私は神山財団7期生で、ロンドン大学のLondon School of Hygiene and Tropical Medicineの疫学の修士に在籍しています。大学卒業後は日米で臨床医として働き、現在に至ります。

神山財団については奨学金制度をインターネット検索している時に知り、「社会にグローバルな視野で貢献できる人材を育成する」とう趣旨が自分にとても合っていると思い、応募させて頂きました。他の奨学生のプロフィールを見ると、MBA留学をされている方が多いですが、それ以外の分野の方でも、いつもと異なる視点から自分を見つめ直す機会を提供し、ここでしか出会えない素敵な仲間と出会える、非常に魅力的な奨学金制度だと思います。

Thanksgiving期間のシリコンバレーでの合宿では、自分の将来の目標や自分の価値観等を他の奨学生やアドバイザーや神山さんと共有し、色々と親身に助言頂けました。普段は医療従事者と交流することが多いので、起業されている方や、ビジネスを専門としている方から普段と異なる視点から自分のキャリアアドバイスを頂けるのはとても新鮮でした。また、自分の幸せとは何か、どう戦略的に次のキャリアパスを選ぶべきなのか、立ち止まって考え、軌道修正をするとても大切な機会となりました。

最後に、神山財団の奨学生となる最大のメリットは素晴らしい仲間との出会いだと思います。他の奨学生とは合宿や、送り出し合宿等様々な交流機会があり、とても仲良くなります。専攻分野を越えて、夢を語り、共に切磋琢磨できる関係はとても貴重です。
ぜひご応募ください。

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  • 北野 岳 (Gaku Kitano)

    略 歴:経済学部、経営コンサルティング

    留学先:Stanford Graduate School of Business, MBA

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はじめまして、神山財団6期生の北野岳と申します。私は、コンサルティング会社及び上場株投資ファンドにて計3年程働き、現在Stanford Graduate School of BusinessにMBA留学をしております。まだ、神山財団の奨学生になってから間もないですが、私のこれまでの経験が、これから応募される方々の参考になれば幸いです。

1. 最強のアドバイザー陣による懇切丁寧なアドバイス
神山財団には、神山さんをはじめとして、多くの起業家、ベンチャーキャピタリスト、コンサルタント等の理事・アドバイザーが名を連ねています。その豪華な面々が、様々な機会において、ただの若造である自分の生い立ちから将来の夢まで全て把握した上で、ひたすらクリティカルなアドバイスを投げかけてくれます。留学前には追い出し会、そしてThanksgiving Break中には海外合宿があります。社会人になってから、ここまで自分や将来成し遂げたいことについて、ノーリスクで曝け出せる環境はなかなかないと思いました。私自身も、神山の面接や追い出し会では、MBA受験のInterviewでは言わなかったような、まだ不透明で漠然としたアイディアも自然とこぼしてしまいました。

2. 強烈な奨学生から受ける刺激
理事・アドバイザー・奨学生の先輩方は、自分と年齢や経験に大きなギャップがあることからも、肌感覚として「追いかける対象」と考えることが難しい部分もあります。
一方で、同期やその他奨学生は年齢や経験も類似している為、自分に足りていない部分が分かりやすく、また違った刺激を得られます。特に、「これから留学をする」というキャリアのフェーズでは全く同じ同期から受ける刺激が1番大きいです。学校が始まってしまうと、どうしても同じ学校の友人関係に留まりがちになりますが、神山財団のお陰で他校との交流もあって、とても貴重な繋がりになります。(つい最近も、同期が私の寮の部屋に5日間程、泊まりに来ていました。)

神山財団も年を追う毎に、縦の繋がりも増えてきており、ますます貴重な場となっていくと思います。皆さんが神山財団の奨学生としてネットワークに加わっていただくことを心待ちにしております。

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  • 笹子 康裕 (Yasuhiro Sasago)

    略 歴:商学部、銀行

    留学先:Harvard Business School, MBA

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はじめまして、神山財団第6期生の笹子康裕と申します。私は日系の銀行で働いた後、現在Harvard Business School にMBA留学しています。多くのビジネススクールで最初の学期は非常に過酷と言われますがそれをやり抜いたことで、今まで相当凝り固まっていた自分の頭がリセットされ、これから更に新しいことを吸収していこうと気概溢れているところであります。又、神山財団のサポートにより想像以上に留学生活のクオリティーが高まっておりまして、財団の皆さまに感謝申し上げるとともにこの場をお借りしまして神山財団奨学生となって良かったことをお伝えさせて頂きます。

⒈ 自分を見つめ直し成長する機会
神山財団奨学生となる大きな魅力の一つは、財団理事・アドバイザーや、他の奨学生との交流を通して、自分の軸と将来の目標実現に向けたステップを定めていけることにあると思います。留学中はある程度の軸を持つことは重要で、自分の軸が無いと非常に忙しい留学生活の中でやるべきことの優先順位付けがうまくできず、自分を見失いがちです。奨学生になると、定期的に合宿や研修を通じて、自分の過去・現在・将来についてアドバイザーの方々や他の奨学生等のフィードバックを通じて見つめ直す機会があります。そのおかげで、都度自分の成長過程を確認しつつ、必要に応じて軌道修正ができます。具体的には、留学出発前の送り出し研修と、毎年11月のサンクスギビング期間中に行われる合宿があります。

⒉ アドバイザーからの学び
アドバイザーの皆さまは起業家・経営者として第一線で活躍される中、仕事の合間を縫ってボランティアで活動されています。今の私はGive & Takeではなく、Takeばかりしている状態になっていますが、我々が成長して結果を出していくことがアドバイザーの方々にとってのリターンになると思い、これからも同期などと切磋琢磨していこうと考えています。そして将来自分自身も社会に恩返しができるようになっていきたいと思います。もしこれをお読みになっている方が将来実現したい目標があれば、このような方々と近い距離で色々と相談ができる機会はなかなか無いと思いますし、多くの有意義なことを学べると思います。

⒊ 奨学生との交流
奨学生とは様々な交流機会を通じて親しくなる上に、留学終了後も交流が続く仕組みもあります。奨学生は皆それぞれ異なる目標を持っていますが、考え方や行動パターンが違う人と交流することは新しい学びになるだけでなく、自分を成長させるチャンスでもあります。留学終了後はバラバラの進路になるものの、原点に帰れる場があることは素晴らしいことだと思います。大学院卒業後に目標を実現して成功されている先輩もたくさんいます。

このように、大学院留学と並行して神山財団奨学生となることで、間違いなく海外留学のクオリティーが高まります。更に、様々な機会においてコミュニティーメンバーと常に本音で話し合うことで、人生の財産となる人間関係も作ることができます。一緒に神山財団を盛り上げていきましょう! 皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

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  • 高橋 亮 (Ryo Takahashi)

    略 歴:経済学部、経営コンサルティング

    留学先:Harvard Business School, MBA

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神山財団奨学金への応募をご検討されてる応募者の皆様、神山財団6期生の高橋亮と申します。私は外資系コンサルティングに数 年勤務後、世界経済フォーラムに1年間出向し、現在Harvard Business SchoolのMBA留学中です。神山財団の奨学生となってから間もないですが、これまでの神山財団での経験について共有させていただき、これから応募される方のご参考になれば幸いです。

私が神山財団を知ったのは、尊敬している会社の先輩から財団の奨学生プログラムについてご紹介頂き、応募に至りました。海外のMBA留学へ進むにあたり、幾つかの奨学生プログラムが存在するかと思いますが、その中でも神山財団はメンタリングの機会が充実していることや、歴代奨学生の仲の良さが私の大きな志望理由でした。

実際、留学前の送り出し合宿(6月@東京)や、Thanksgiving期間の研修(11月@リスボン)では、過去の自分・現在の自分・将来展望について奨学生がプレゼンテーションを行いますが、同世代の留学生同士と互いに切磋琢磨したり、ビジネス界でご活躍されてるアドバイザーや理事長の神山さんから、ご助言頂けるのは大変貴重な機会になりました。また、オフの時には、例えばランチでは起業家精神溢れるアドバイザーの方々から経営についてお話を伺ったり、ディナーではアドバイザーの方々や奨学生同士と人生相談や、お互いの悩みを語り合い、相談できるのも大きな心の支えになっており、利害関係なくオープンに話し合えるのは、神山財団のコミュニティの大きな魅力であり、奨学金以上の価値があると思います。

実際に留学すると、日々のスケジュールに追われ、なかなか振り返る時間を取ることが難しいと思います。神山財団の研修合宿や毎期のレポート提出を通じて、留学生活を振り返り、今後の目標や長期的に成し遂げたいことなど、確実に考える機会を与えてくれています。また、業界や分野を越えた、信頼おける大切な仲間と出会えるコミュニティと感じております。

ぜひご応募ください。皆さんとお会いできるのを楽しみにしております!

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  • 高田 愛美 (Megumi Takada)

    略 歴:総合政策学部、インターネット関連

    留学先:Harvard Business School, MBA

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はじめまして、神山財団第5期生の高田愛美と申します。私は5年ほどテクノロジー業界にて働き、現在Harvard Business School にMBA留学しています。早くも1年生の1学期が終了したのですが、渡米してからの5カ月は刺激と挑戦にあふれ、世界中から集まった未来のリーダー達と日々共に学べることに喜びを感じ、また自己成長を感じています。この留学生活をサポートしてくださっている神山財団には心から感謝しています。私からは神山財団奨学生となることの魅力をお伝えしたいと思います。

1.更なる自己成長の場
神山財団では合宿や研修を通じて、過去の自分・今の自分を見つめ直し、未来の自分やビジョンの形成に真摯に向き合う機会があります。留学前の送り出し研修では、アドバイザーと同期からの丁寧なフィードバックで、自分の留学への決意を改めて明確にすることができました。11月の研修では留学の1学期目の振り返りをする機会となりました。皆さん本気で向き合い、私のためを思って辛辣なフィードバックも下さりました。同期とは本音でぶつかり、意見を交わします。このような文化のある神山財団は自分を見つめ直す場所、そして更なる自己成長のための場所だと感じています。

2.起業家、経営者等のアドバイザーの方々より頂けるメンタリングの機会
財団のアドバイザーの皆さんは起業家・経営者として第一線で活躍していらっしゃるプロフェッショナルです。そんな方々に仕事やキャリア面についてはもちろん、ビジネスアイディアやプライベートな相談ができる機会はそうないと思います。

3.留学生活を超えて続いていく奨学生同士の絆
神山財団を通して同期となった奨学生、また奨学生の先輩方とは送り出し合宿や研修、その他プライベートを通しても非常に仲良くなります。学校や専攻は違えど、同じ期間に留学を通して楽しいことや辛いことを経験する者同士、心から繋がり合える仲間に出逢うことができます。普段ビジネスセクターとの関わりが多い私に取って、医学や国際政治を専攻し、私と異なる視点で世界を変えようと奮闘する同期からは常に刺激をもらっています。留学終了後もそれぞれが違う舞台に進んでいきますが、一生の仲間としてこれからも共に切磋琢磨できる関係を構築することができました。

一緒に神山財団を盛り上げていきましょう!
皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

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  • K H

    略 歴:文学部、エンターテイメント関連

    留学先:UCLA Anderson, MBA

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神山財団第5期生のKと申します。テーマパークでオペレーションを4年、マーケティングを3年経験した後、現在は退職し、UCLA Andersonにて経営学修士(MBA)取得のため留学中です。全米一とも言われる環境で映像業界への理解・繋がりを深め、卒業後はマーケティング・クリエイティブの両面での貢献を目指しています。

「あなたは、どんな50歳になりたいですか?」
11月に行われたシリコンバレーの合宿で、何人かの奨学生に投げられた質問です。

30年生きてきて二番目に、ドキッ、とした質問でした。
(一番目は、「Kくん、〇〇ちゃんのこと好きなんでしょ」、です。)

皆さんなら、どう答えるでしょうか。私にとってこの質問は、「このコミュニティに参加できて良かった」とあらためて感じられた質問でした。というのも、神山財団の期待している答えが、「奨学金で支援する以上、財団が考えている通りの答え」ではなくて、「奨学生が自分の人生に真剣に向き合い、一人一人が考え抜いて出した答え」だと感じられたからです。

結果として、神山財団のコミュニティは特定の思想や産業に偏ることなく、多様性を持っていることが大きな特徴だと思います。実際に奨学生のプレゼンテーションも本当に多種多様です。各分野で突き抜けた人材になるのだろうなと肌で感じる人たちばかりですし、その道を支えてくれる偉大な先輩方が集まっています。

留学生活では溢れるほど新しい挑戦、魅力的な機会が待っています。その中で、みんなと同じで安心できる道、周りが褒めてくれる正しそうな道、ではなくて、自分の意思を持って取捨選択をする勇気がある彼女・彼らに、自分も負けないような、かっこいい50代を迎えたいと思います。

「あなたは、どんな50歳になりたいですか?」
皆さんの答えもぜひお会いした際に聴きたいですし、自分も考えて・行動し続けていきます。

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  • 徳住 ゆりか (Yurika Tokuzumi)

    略 歴:理工学部、国家公務員、商社

    留学先:Columbia Business School, MBA

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私は、理系の大学院を卒業後、国家公務員として数年間キャリアを積んだ後、ニューヨークにあるコロンビア大学ビジネススクールに進学いたしました。留学を通じて、国内外の民間企業や外国政府の立場をよく理解し、効果的な政策を打つためのスキルを身につけるとともに、ビジネス・グローバルネットワークを構築することを目指しました。

留学において、この目的の達成はもちろんですが、最大の副産物は、周囲に対する理解以上に自らに対する理解を深めることができたということでした。社会人になってからまた学生に戻ったという立場を存分に活かし、いろいろな人を訪ね話を聞き、自らのこれからの人生どのように社会に貢献していくか、そのために今何が必要なのか、ひたすら悩みながら過ごした日々でした。

そうした中で、神山財団というコミュニティに入ることができたことは、学生という身分を卒業してもなお、自らに向き合い、また仕事を通じては出会えなかったであろう方々から刺激を受ける機会に恵まれるという、素晴らしく幸運なことでした。

本稿執筆現在、卒業から6年以上経過していますが、今なお神山財団のコミュニティとの関りは強く、仕事のみならず子育てなど公私多岐にわたるトピックで、本当にお世話になり、刺激を受け続けています。

将来、皆様と一緒に神山財団のコミュニティをさらに発展させていくことを楽しみにしております。

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  • 中江 郁青 (Isei Nakae)

    略 歴:薬学部、消費財メーカー

    留学先:Haas school, UC Berkeley, MBA

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はじめまして、神山財団第4期生の中江と申します。私は薬学修士を終了後、消費財メーカーに研究職として6年間勤めた後、今Berkeley-Haas business schoolのClass of 2018としてMBA留学中です。
神山財団のウェブサイトや奨学生の紹介をみると起業家やコンサル関連の方が多いのですが、そういうバックグランドやキャリアゴールでない方にとっても非常にいい奨学金であることを、私からはお伝えしたいと思います。
神山財団の創立者の神山さんは起業家、理事の方々も起業家精神溢れる方ばかりで、起業にあまり興味がない私にとっては場違いな奨学金かもしれないと最初は思っていましたが、奨学生になって約半年、神山財団は私の留学生活を支え、豊かにしてくれるコミュニティーになっています。
神山財団の奨学生の活動は6月にある送り出しから始まります。今までの自分を振返り、これからやりたいことをプレゼンするのですが、理事、アドバイザーの方々から、留学生活だけでなく今後の人生も役に立つようなフィードバックを頂きました。私は家庭の事情で本当に留学に行ってもいいのか、と悩んでいたのですが、そういうプライベートな面も合わせてアドバイスをいただき、前向きに一歩踏み出す勇気をくれたことが、今の充実した留学生活につながっています。
また11月にはバルセロナで2泊3日の合宿がありました。入学後、考える間もなく3ヶ月走り抜けてきたのですが、合宿で、今の自分がどこにいるか、今後何をしたいか、留学前と比べて変わったところ、変わらないところなどをプレゼンし、議論することで、自身を振返り、考えを整理することができました。合宿のいいところは人生・キャリアの大先輩である理事・アドバイザーの方にオープンに悩みを相談できることです。ランチをしながら神山さんから経営の話を伺い、ディナーやバーでは人生相談をしていました。さらに2年生の奨学生から今後の留学生活の参考になる話がきけ、同期とは目標を共有しあい異なる視点からお互いにアドバイスします。毎日2時3時までお酒とともに語り合っても話足りないくらい、内容の濃い合宿でした。「優秀」という言葉だけでは言い表せない尊敬できる方々知り合え、オープンに相談し合える関係を築けるのは神山財団ならではだと思います。
神山財団は一言でいうと、ポジティブなエネルギーに満ち溢れたpsychologically safe spaceです。いろいろなバックグランドとビジョンを持った奨学生同士が切磋琢磨し、神山さん初め、理事やアドバイザーの方々と夢を語り、それを実現するにはどうしたらいいのか、ということを利害関係なくオープンに相談し、前向きなフィードバックがいただける場です。神山財団は留学生活だけでなく、これからの人生も豊かにしてくれるコミュニティーだと思います。ぜひご応募ください。まだ若い神山財団を一緒に盛り上げていきましょう。

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  • 嶋原 佳奈子 (Kanako Shimahara)

    略 歴:総合人間学部、総合商社、NPO

    留学先:Wharton School, University of Pennsylvania, MBA

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はじめまして、神山財団第4期生の嶋原です。2016年8月よりペンシルベニア大学ウォートン校に留学し、2018年MBA取得予定です。神山財団の奨学生となってからの約半年間で感じていることをご紹介させていただきます。皆さまのご応募にあたっての一助になれば幸いです。

私は、総合商社、NPOというやや変わったキャリアの後にMBA留学を選択しました。私費留学生として、金銭的なご支援がありがたいことはいうまでもないですが、金銭面以外の価値も非常に大きいと感じています。
まず最初に、財団が、利害関係ぬきに素直に自分の原点に立ち返り、自身の過去と将来について考えるSafe spaceになってくれるというところです。奨学生になると、渡航前の送り出し会、そして渡航中の合宿が開催されます。学校の課題、就活、ネットワーキングの生活から一歩離れ、留学に込めた目標に立ち返り、オープンに自分という人間について考え伝えることのできる場は、自分にとって何が大事かを思い出し、そして改めて考える貴重な機会になっています。
次に、神山さんをはじめとしたご経験豊富なアドバイザー、そしてアラムナイの皆さまからアドバイス、そして叱咤激励いただけるところです。率直に自分の考えていることをお伝えしたうえで、今の自分に足りないものは何か、次の一手としてどのように動いたらいいかなど、親身になって考えてくだったうえでのアドバイスは重みがあり、自分では見えていなかった部分に気づかされることも多いです。
最後に、奨学生同士のつながりもかけがえのないものです。学校やバックグラウンドは違えども、志をもって留学をしているメンバーから受ける刺激は大きいです。短くても濃い時間を共有することで、ちょっとした悩みから留学後何をしたいかといったことまで話せる仲間ができることは、留学中に限らない財産だと感じています。

簡単な紹介ではありますが、改めて、各分野で活躍されるアドバイザー、アラムナイの皆様が、利害関係抜きに真剣にアドバイスをくださる場、そして志を持った仲間と切磋琢磨しあえる場は、これから留学される皆さんにとってきっと有意義なものになると思います。ぜひ応募いただき、将来お話しできることを楽しみにしています。

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  • 田代 憲吾 (Kengo Tashiro)

    略 歴:医学部、医師

    留学先:Wharton School, University of Pennsylvania, MBA in Health Care Management

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神山財団では社会問題や新たな事業チャンスについて真剣に考え、助け合うことのできるアントレプレナー、プロフェッショナルの先輩や仲間が沢山見つかります。

財団生で集まるワークショップは様々な業界で活躍されておられる財団生仲間と切磋琢磨し、交友を深め、高めあう素晴らしい経験です。ぜひ応募にチャレンジして頂き、来年財団にjoinしてくださるのをお待ちしております。

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  • 中島 千晶 (Chiaki Nakajima)

    略 歴:建築学、都市開発

    留学先:Haas School of Business, University of California Berkeley, MBA

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はじめまして!神山財団3期生の中島千晶です。私は、現在UC Berkeley, Haas School of BusinessのMBAプログラムに在籍しています。MBA進学前は、日本の大学院で建築学を専攻した後、サンフランシスコにある建設系コンサルティングの会社で、都市計画・デザイン部門のプロジェクトマネージャーとして勤務していました。今回は、神山財団の海外留学奨学金制度への応募を考えておられる皆さんに、私のこれまでの財団での体験を通して、本プログラムの魅力をお伝えしたいと思っています。

私は、神山財団の一番の特徴は、日本に貢献するリーダーの創出という強いミッションとそれに伴う柔軟性であると考えています。私は、サステナブルな都市開発ビジネスを勉強したいという目的で大学院進学を決めたのですが、海外経験が長いため、日本の海外大学院留学向けの奨学金の殆どは、応募資格がありませんでした。そんな中、神山財団は、私の夢・ゴールを理解し、支援してくれる唯一の団体でした。私と同様に、他の奨学生もユニークなバックグラウンドを持ちながら、日本そして世界の社会に寄与したいという熱い志を持つ人が多く、周囲の人から得られるパワーは、計り知れないものがあります。

また、定例で行われる財団の合宿は、これまでの留学生活を振り返り、自分の将来について考えることが出来る素晴らしい場です。今年の合宿は、シリコンバレーで行われたのですが、現地のトップベンチャーキャピタリストや起業家によるレクチャー及び交流の場が設けられており、大変刺激的なものでした。 さらに、神山理事長を含めたビジネスの分野で活躍されているアドバイザーの方々の経験を学ぶことは、人生の次のステップを考える上での大きな財産となります。他の奨学生と留学生活の悩みを共有する機会も設けられており、仲間としての一体感が生まれ、励まされることも多々あります。留学生活は、大変忙しい日々が続きますので、このように自分の成長を確認し、目標設定をする機会を持つことは、非常に大切だと思っております。

神山財団は、新しい組織ということもあり、風通しの良いアットホームな団体です。奨学生や運営組織のフィードバックを翌年からのプログラム運営に反映するなど、財団のメンバー各々がより良いコミュニティー作りに、貢献したいという思いを持っています。私も、留学期間だけではなく、長期にわたった財団の成長を手助けしたいと思っており、未来の奨学生の皆さんと一緒に活動するのを心待ちにしています。留学を考えておられる皆さん、奮ってご応募下さい。

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  • 中野 瑛子 (Eiko Nakano)

    略 歴:法学部、経営コンサルタント

    留学先:Stanford Graduate School of Business, Joint MBA/MA in Education

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はじめまして、神山財団奨学第3期生の中野と申します。私は、2015年9月よりStanford Graduate School of Business (GSB)とStanford Graduate School of Educationのジョイントディグリープログラムに留学しています。私にとって神山財団海外奨学金プログラムは、同時期に留学をしている仲間と切磋琢磨しあえる場であり、各業界において活躍されているアドバイザーに何事も相談できる場であり、自分の留学経験をじっくり振り返り、見つめ直すことのできる場です。留学をお考えの皆様には是非検討していただければと思います。

本プログラムの特徴のひとつとして、奨学生、神山理事長およびアドバイザーが一堂に会する合宿が挙げられます(留学前および毎年通常11月に開催)。この合宿では、奨学生がそれぞれ自分の現状について発表し、それに基づいてディスカッションを行います。夜はお酒も交えながら、語り合いが続きます。一人一人にたっぷりと時間を割き、とことん議論するというところに、神山財団のカルチャーが反映されていると思います。

私は、外資系コンサルティング会社に数年勤めたのちに、一年間文部科学省に出向をし、教育に興味を持つようになりました。そこで、本格的に教育に関わりたいという思いから留学を決意しました。ただ、振り返ってみると、具体的に何をしたいのか固まっていない上に、とりあえず留学してみればきっと上手くいくだろうという思いが強かったような気がします。そのような私に、以下の三つの意義を与えてくれたのが、本プログラムです。

1)方向は違えど、同じ志をもった仲間との出会い
色々な分野の人と知り合えるだけでなく、お互いの夢について真剣に議論することのできる貴重なネットワークです。彼らの夢の大きさや行動力に常に刺激を受けています。

2)神山理事長をはじめとした、アドバイザーの皆様との関係構築
奨学生の「成長」に真剣に向き合ってくださるメンターがたくさんいます。自分のモヤモヤとした将来像に対して的確にアドバイスをいただいたおかげで、「挑戦する力」が身についた気がします。

3)自分の留学生活を振り返る機会
留学前および留学中は日々のスケジュールに追われがちですが、合宿やレポート提出の際にしっかりとこれまでの生活を振り返り、今後の目標を立てることができるということは、留学生活を最大限生かすために非常に有意義だと感じています。

約一年前、本プログラムに応募して本当によかったと思っています。皆様にも少しでも魅力が伝わっていれば幸いです。奨学生としてお会いできることを楽しみにしています。

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  • 青山 裕紀 (Yuki Aoyama)

    略 歴:国際政治学、メーカー

    留学先:Tuck School of Business at Dartmouth, MBA

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初めまして。神山財団奨学第3期生の青山裕紀です。現在は、ダートマス大学でMBA (Tuck School of Business at Dartmouth)に在籍しています。私にとっての神山財団は一言で“回帰点”です。

留学のスターティングポイント
6月の財団合格発表直後の出発前研修は忘れられません。留学先も決まり安心していたところに、ビジネス、公共政策、デザインなど各分野で尖っている同級生との初対面、神山さんや理事の方々の前でのプレゼン、それらの出会いを通じた内省という濃密な瞬間が待っていました。これらは、留学における原点となっています。留学中は忙しく、自分が楽は方に向かってないか、道に迷う事があります。そんな時に、自分が財団に提出したエッセー、6月の送り出し研修で話したプレゼン、財団同期や理事の方との会話、それらを振り返り自身と向き合う事で自分の信じる道を進む事ができています。

“やばい”と思える仲間
神山財団は『尊敬』『優秀』という言葉だけでは表せない魅力的な仲間と互いにアップデートできる場です。財団同期に会う時は一対一でも全体の面会でも、久々に会う前実は少し緊張します。神山財団の同期や先輩は、尊敬という言葉だけでは伝えられない不思議なものがあります。話を聞くたびに面白さと危機感が同時に来る仲間です。一年に数回しか会えませんが、だからこそ次会う時までに自分を高めておかないと胸を張って話ができません。刺激を得られる、帰る場所です。

成功にコミットする回帰点
最後に、神山財団は自分自身の意志やコミットしてPDCAを回す場とも言えます。神山さん、理事の方々、先輩・同期の仲間が自分の事を本気で考えてアドバイスをくださり、MBAに戻って実践というサイクルを回す事ができています。私は自分自身のゴールとMBAで何を得たいかを研ぎ澄ませて渡米する事を強く意識して渡米しました。しかし、起業家、キャピタリスト、MBA同級生と会う中で、自分の仮説が次々に崩壊し、Tuckでの一ヶ月を終了する頃にはボロボロでした。自分の意志や芯の部分を大事にして、悩みに悩み続けたまま、いくつもの問題提起をした状態で11月末3泊のシリコンバレー合宿に臨みました。各分野の経験豊富な理事の方々から、過去のやりとりをベースに奨学生個人への深い理解をベースとした、価値のあるアドバイスを頂き、同期と議論し、一晩考えまた話にいく、その繰り返しの結果、自分一人では到底見えなかったものが見えてきました。

神山財団は私にとって“回帰点”と記しましたが、成功の定義、留学の位置づけ、人生の意味合いを軸にとって考えていくと、皆さんにとっての神山財団の存在も十人十色だと思います。是非楽しんで下さい。皆さんにお会いできることを楽しみにしております。

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  • 略 歴:法学部、国家公務員

    留学先:Stanford University,International Policy Studies

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私は、法学部卒業後に経済官庁に入り、国家公務員として数年間キャリアを積んだあと、米スタンフォード大学の修士課程(International Policy Studies)に進学いたしました。将来、国際交渉の最前線に立つ日に備えて、大学院レベルの国際政治・経済の知識や交渉スキルを身につけたかったこと、修士号を取得したかったこと、などが留学の動機でした。

そんな私が神山財団の奨学金に応募したのは、一重に、「グローバルな視野で社会に貢献できる、次代を担う人材を育成する」という神山財団の理念に共感し、僭越ながら、自分もその一人になりたい、同じ志を持つ仲間やメンターと切磋琢磨できる場に加わりたい、と考えたからです。

特に私にとって貴重だったのは、神山財団が、①自分の悩みをありのままにさらけ出せる心理的安全性と、②社会を変えたい・変えられるというポジティブな熱気に溢れた場所だったことです。人間、どんなに高い志や夢を抱いていても、常にポジティブな気持ちでいられるわけではありませんし、苦難に直面する中で、自分を見失ってしまうことも多々あると思います。私もそうでした。でも、そんなとき、神山財団の経験豊かなメンターの方々や、道は違えど自分と同じように悩み、奮闘する仲間から、沢山のエネルギーと励ましの言葉をいただくことが出来ました。そのおかげで、苦難に直面したとき、悩みながらも前に進んでみよう、と思うことが出来ました。

このように、私は、神山財団が提供する最大の価値は、切磋琢磨したり助け合ったりできる仲間やメンターと出会えることだと思います。そして、私自身も、微力ではありますが、このコミュニティの誰かにとって、そのような存在でありたいと考えています。将来、皆様と神山財団のコミュニティでお会いできることを楽しみにしています。

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  • 藤井 克也 (Katsuya Fujii)

    略 歴:情報工学、大学院研究室

    留学先:Massachusetts Institute of Technology, Media Arts and Science (Media Lab)

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はじめまして。私は現在、米国Massachusetts Institute of Technology 大学内にある通称MIT MediaLab と呼ばれる研究所にて留学しています。神山財団の奨学生メンバーでも唯一のエンジニア・研究者ということで、今回は同様のバックグラウンドを持ちながら、財団への参加を検討されている方々にメッセージを届けられたらなと思っております。

まず初めに、神山財団へ参加する事の最大のメリットはネットワーク形成にあります。神山さんご本人はマクニカ創業、驚異的なスピードで上場し、一代でその業績を築き上げて来られました。その業績に魅了され、財団への参加を決めた理事の方々、そして奨学生として世界に羽ばたき活動されているメンバー、このような方々とのネットワークを形成できる機会は、特にエンジニアや研究者のような、比較的閉じ困った環境で活動していると中々出会えないものだと思います。この文章を見ている方が、どのような将来像を描いているのかはわかりかねますが、例えばエンジニアとして自らの技術を使って起業したいと考えている人は少なくないはずです。神山さんは技術者としてのバックグラウンドを持ちながら起業されています。理事の方々も起業経験があり、また何人かの方は投資家としての顔も持ちあわせています。そして、奨学生の中には世界トップクラスの大学でMBA 取得を目指している方々がいます。起業の成功例、起業過程に必要なものは何か、そして起業家の卵との交流、といったように起業するための情報が溢れている場所です。幸いなことに、神山財団の運営側もこのネットワーク形成に重点を置いており、送り出し会や財団メンバーが全員集まる年次イベント等、充実した環境を提供してくださっています。その新しいメンバーの一員として、お会いできることを楽しみにしております。

次に、財団に参加し、海外へと留学する中で、私自身が大切だと気づいたこと、それは自分の【強みを自覚する】という事です。エンジニア、研究者は同分野の方々と活動することが多いため、自分が出来ることは周りも出来るという事がよくあると思います。財団の奨学生のバックグラウンドは様々であり、また私の留学先であるMIT Media Lab は技術者、デザイナー、ビジネス等異なる分野の人々が世界中から集まってくるところです。自分が当たり前に持ちあわせていた能力が、他分野の人から見るとそれは立派な武器であるということを感じました。自分の【強み】を認識し、それは人とは違った唯一無二のものであるという自覚は、自分に自信を持って行動することを可能とします。世界に羽ばたいていくであろう次期奨学生の方々も、ぜひ自分の強みを自覚し、それを成長させ、挑戦していって頂きたいなと思っております。

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  • 太田 光俊 (Mitsutoshi Ota)

    略 歴:経営工学・技術経営、経営コンサルタント

    留学先:Harvard Business School, MBA

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皆様、はじめまして。私は神山財団奨学第二期生であり、 MBA取得のために2014年9月よりHarvard Business Schoolに留学しています。ここでは、神山財団の奨学生になることがどのようなものか、皆様に少しでも具体的なイメージを持っていただくことができれば幸いです。

私が神山財団の存在を知ったのは、MBA進学が決まった後、アメリカでの高額な学費と生活費に備え、奨学金プログラムを探していたのがきっかけでした。そして、神山財団のホームページを見ていたら、たまたま会社の先輩である金立さんが奨学第一期生であることを知り、さっそく連絡してアドバイスを頂きました。金立さんとの会話の中で印象的だったのは、「神山財団では確かに奨学金がもらえるけど、本当の価値はそれだけじゃないよ」と言っていたことでした。正直、当時は具体的にどのようなことを指しているのかよくわかっていませんでしたが、自分が実際に奨学生となって神山財団のイベント等に参加させていただいて、神山財団の本当の価値についてわかってきたような気がします。

奨学生になると、まず留学出発前に送り出し合宿に参加することになります。また、毎年11月になると、財団メンバーと奨学生が一同にアメリカまたはヨーロッパに集まって近況報告をすることになります。その中で、最も価値があることの1つが、理事長である神山さんご自身の経験談を聞けることです。神山さんは、マクニカを創業され一代で東証一部上場・売上2,000億円規模まで発展させてこられました。経営を学ぶ身として、神山さんのような偉大な経営者の実経験を直接聞き、質問までできる環境は本当に贅沢で、他の奨学制度ではなかなか得られない経験をさせていただいていると思います。

私にとって、もう1つの大きな価値は奨学生同士のつながりです。異業種との関わりが限定的な自分にとって、様々なバックグラウンドを持ち、留学先でもお互い違うことを学んでいる奨学生とのつながりはとても貴重で、会うたびにたくさんの刺激を受けています。起業を目指したり、途上国発展に貢献しようとしていたり、研究で新しいものを生み続けていたりと、各方面で頑張っている奨学生の皆との話は尽きず、合宿ではついつい夜遅くまで一緒に飲み過ぎてしまいます。笑

言葉足らずかもしれませんが、もし神山財団にご興味が持っていただけましたら、ぜひご応募いただき、合宿等で一緒に飲みながら、たくさんお話できることを楽しみにしています。

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  • 石見 英里奈 (Erina Iwami)

    略 歴:法学部、総合商社

    留学先:Johns Hopkins School of Advanced International Studies (SAIS) Master of Arts in International Studies

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皆さん、初めまして。神山財団奨学2期生の石見英里奈と申します。私は2014年9月よりJohns Hopkins School of Advanced International Studies (SAIS)にて国際経済学・国際開発学を学んでいます。留学前に総合商社にて金属資源ビジネスを担当していたこともあり、現在は資源国やExtractive Industry(採取産業)のガバナンスを中心に勉強しています。今回は今後留学をお考えの皆さんに少しでも神山財団の魅力をお伝えできればと思います。

神山財団2期生となり、神山さんや理事の方々と財団のイベントでお会いする機会が何度かありました。その際に皆様の起業時のエピソードやビジョン、経営論や今後の目標などを伺いました。普段国際政治や国際経済学の教授や生徒に囲まれている私にとって、起業家精神溢れる皆様のお話は非常に刺激的であり、大学院での勉強とはまた違う形で学びが多いと感じております。また、お話を伺い、自分自身どういう人間でありたいか、将来的にどういうキャリアを歩んでいきたいか、と更に深く考えるきっかけとなりました。多くの素晴らしい先輩方と触れ合える神山財団は留学の金銭的援助だけでなく、素晴らしい出会いを提供してくれる場です。

また、奨学生の多様性も神山財団の魅力だと感じています。MBA生や国際政治を学ぶ学生、研究者を目指す学生も同期におり、それぞれ様々なフィールドで活躍しています。1期生もキャリアや留学先、パーソナリティも様々です。このように多様性溢れる環境の中、自身の学生生活や将来のビジョンを話し合い、議論することでお互いを高め合っています。このように刺激しあえる面白い学生が集まるのも神山財団の魅力の一つだと実感しています。

神山財団は設立して間もない財団ということもあり、財団の方々や奨学生との距離が非常に近いアットホームな財団です。このようなネットワークの場、素晴らしい学びの場へ今後より多くの人が集まってくれればと思っています。留学をお考えの皆さん、神山財団の一員となった際は是非一緒に財団をより良い場にしていきましょう。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

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  • 金 立 (Li Jin)

    略 歴:薬学専攻 経営コンサルティング

    留学先:Stanford Graduate School of Business, MBA

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神山財団奨学金に応募を検討している応募者の皆様、初めまして。今は刺激的な留学を目の前にして期待で胸が一杯な時期だと思います。私は神山財団奨学第一期であり、2013年9月よりStanford Graduate School of Business (GSB)に留学をしております。応募者の皆様に神山財団奨学金がどのようなものであるかをお伝えしたく、筆を執りました。

神山財団奨学金は金銭的補助に加え、様々なすばらしい出会いを私に提供してくれました。自分とバックグラウンドが異なる尊敬できる奨学生同期と友好を深めることができたこと、人生経験が豊富な財団の皆様方に加え、彼らのシリコンバレーにおけるネットワークを通じて様々な人々と知り合い、素晴らしい経験を得ました。

私は日本において薬学修士を修了後、経営コンサルティング会社で3年間勤めた後にStanford GSBに留学しました。当初は日本における生活や自分の大学経験とあまりにも環境が違い、学業やクラスメートとの交流に加え、自分が手伝っているバイオベンチャーの業務で一杯一杯でした。当初私は様々なイノベーションの中心である、シリコンバレーという地で、その生態系を理解しようと努めましたが、前述の活動のせいもあり、なかなかそのような地で人に会って話を聞いたり、ネットワークを広げることが難しい状態でした。

時間が経つのは早く、そうこうしているうちに11月の神山財団奨学生全員が集まる年次イベントがやってきました。このイベントでは、奨学生と財団のメンバーがシリコンバレーで2泊3日の合宿を行い、奨学生からの報告や交流会が催されます。奨学生全員が真剣に過去の自分、現在の自分、将来やりたいことを語り合い、夜な夜なの飲み会や議論を通して交流を深めました。自分とは全くキャリアパスが異なるけど、全員自分がやりたいことを持ち、それに向かって一生懸命努力をしている姿勢に本当に鼓舞されました。また、シリコンバレーの最先端のベンチャー企業の経営陣、ベンチャーキャピタリストたちとの交流会を通じてシリコンバレーの空気を感じることができました。そのときの感覚は、私の文章だけからは伝わらないかもしれませんが、この地はこのダイナミズムと企業家精神に支えられているからこそ、いつまでもイノベーションの中心地でいることができるということを肌で感じました。

応募当初は、金銭的補助を目的に神山財団奨学金に応募いたしましたが、金銭的補助以上の価値が、財団を通した出会いにありました。皆様お忙しいと思いますが、ぜひ神山財団奨学金への応募を検討してください。奨学生同士としてお会いできるのを楽しみにしています。

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  • 福富 尚 (Hisashi Fukutomi)

    略 歴:薬学系研究科 証券会社

    留学先:Kellogg School of Management Northwestern University, MBA

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始めまして。ここでは、神山財団海外留学奨学金制度第一期生の立場から主に今後奨学生に応募される方々のご参考になるよう、どのような人が奨学生として学んでいるのか、そしてこのプログラムにおいて何が得られるのかを私自身の経験を踏まえてお伝え出来ればと思います。

私は大学院の修士課程を修了後、証券会社にて4年ほど企業買収や資金調達のアドバイザリー業務に従事し、2013年9月より米国シカゴ近郊にあるNorthwestern大学Kellogg School of Managementにて経営学を学んでいます。これまで扱ってきたScienceやFinanceのともすれば無機質になりがちな世界から一歩離れ、人との関わり合う頻度と深度が極めて高い空間で広く社会について議論するのは面白く、毎日があっという間に過ぎていきます。

その中で、神山財団海外留学奨学金制度は2種類の価値を私に与えてくれました。一つは、奨学金支給による金銭的な支援です。多くの奨学金プログラムがある中で、このプログラムの特徴は資金の使途が限定されていないということです。私は頂いた奨学金を使って昨年の12月にインドを訪れ、友人の結婚式に参加するとともに自分が課外活動で行っているプロジェクトの市場調査を行ってきました。結婚式を挙げた友人はアメリカで育ったインド人ですが、式自体が友人の文化的なルーツを辿るイベントでもあり、それぞれの動作について背景となる思想や社会慣習について教えてもらうのは大変に面白い経験でした。また、空いた時間は街を歩きながら調査を行いました。私はこれまでは大きな政府に対して懐疑的で、市場の失敗に比べ政府の失敗の方が重要ではないかと考えていましたが、インドでは市場の失敗が至る所で観察され、自分の固定観念を疑うという意味でも重要な経験となりました。

もう一つは、シリコンバレーで行われた渡航後のミーティングです。このイベントは、自分がいかに自分の人生に制約を設けているかを実感する機会となりました。シリコンバレーの生態系の中に生きるリアルな人々と会話し、意見を交換する中で、自分の中で「伝説」として片付けてきた生き方が「人生をかけて打ち込めば達成できるかもしれない目標」に変換されていく過程を最初の学期中に経験できた事はその後の過ごし方を一変させるほど大きなインパクトがあったと思います。また、奨学生のバックグラウンドも多様であり、自分と全く異なる意見を持った人々と上記の経験を共有し、夜遅くまで議論したことも自分の過去を振り返りながら今後を考える上で大きな意義がありました。

このような経験にご興味を持たれた方は、是非本プログラムに応募されることをお勧めします。奨学生の一員としてお会いできる事を楽しみにしています。

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  • 大軒 恵美子 (Emiko Onoki)

    略 歴:自然地理学専攻 系統金融および国連専門機関

    留学先:Wageningen University &ISARA-Lyon, MSc Organic Agriculture / Agroecology

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現在私は、オランダのWageningen Universityにて、MSc Organic Agriculture (Specialisation in Agroecology)を修得すべく学んでいます。オランダは知る人ぞ知る農業先進国なのですが、なかでもWageningen Universityは”healthy food and living environment”を主要な研究テーマに掲げる生命科学分野に特化した大学として、 いわゆるFood Valleyとよばれる食関連産業集積地の中心的役割を果たしています。オランダの農業というと、スマートアグリと言われるような最新のIT技術を駆使した先進的な施設園芸などが有名ですが、私の専攻ではどちらかというと生態系の機能に着目し、特定の農地や流域においてどのように水や栄養素の収支をバランスさせ、持続可能なシステムをつくりだすのかという視点に基づいた研究を行なっています。

もともと大学で自然地理学を修めたのち、系統金融機関での融資担当、農林水産業に特化した国連専門機関での企画担当を経て、持続可能な食システムの実現に強い関心を持つようになったことが、今回留学のきっかけでした。特に前職では、飢餓と肥満が同時発生するような現在の食システムの不均衡、自然資源の枯渇が叫ばれる一方で延々と排出される食料ロス・廃棄物の問題などを議論するたびに、部分的な対症療法ではなく、食の川上から川下までのシステム全体を再構築する必要性を認識するようになり、これに最も近いコンセプトとしてAgroecologyの専攻を希望しました。

渡欧してから4ヶ月が経ちましたが、オランダの高等教育は非常に実践的でグループプロジェクトも多く、また授業以外にもパブリックシンポジウムやゲストレクチャー、コミュニティプロジェクトなど学びの場が多くあり、刺激をうける毎日です。一方で、神山財団の奨学生として11月下旬に参加した研修では、現在自分が身を置いている環境とは180度異なる価値観や文化に揉まれ、同じ奨学生や財団関係者の方々との議論を通して、自らを客観視する大変貴重な機会を得ました。神山財団からいただいているご支援は、奨学金の金額以上に、幅広い人脈の開拓と様々な人生経験を持つ方々との交流から得られる深い学びや示唆にその真価があると感じています。もう一つ、この財団の特徴として、アドバイザーの方々がそれぞれの基準から、奨学生一人一人を多面的に評価下さっている点が挙げられます。実際、第一期奨学生一覧をご覧いただくと、まずはじめに、何故このリストにOrganic Agriculture専攻などというものが紛れ込んでいるのか、不思議に思う方も少なくないかもしれません。これについては私自身も未だに恐縮しているところではありますが、それはさておき、面接の段階から型にはまらない素直なやりとりが実現し、その過程で私の人間性を多少なりともご理解いただけたのかなと思います。他の奨学生の皆さんも、経歴上の優秀さに留まらない、それぞれに大変個性的な経験とそれに基づく思想や信念があり、人間味の溢れる方々ばかりです。その結果、単なる留学生コミュニティではなく、もう少し踏み込んだレベルで切磋琢磨し合える仲間が集まる場となるように感じています。

設立後間もない財団であることからも、財団関係者の方々と奨学生との距離が近く、財団の掲げるビジョン追求のためには今後どのようなプラットフォームを築くとよいのか、そこに奨学生がどのように関与していけるのか、共に議論ができる柔軟さも魅力の一つです。ですので、このチームに加わることで一緒に実現したいことを積極的に共有していただけるような未来の奨学生にお会いできることを、心から楽しみにしています。

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  • 勝田 和一郎 (Waichiro Katsuda)

    略 歴:法学部 非営利組織

    留学先:INSEAD The Business School for the World, MBA

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神山財団の奨学金プログラムでは、海外留学に対する支援はもちろんのこと、財団メンバーの方々を始めとする起業家とのネットワークの機会、そして奨学生同士の交流の機会が得られます。このうち特に後半の2点が神山財団の特徴だと感じました。

まず起業家とのネットワークの機会としては、財団メンバーを構成する起業家の方々と留学前から交流する機会があり、また留学中に行われる研修プログラムでは国内外の起業家と交流する機会が得られます。自ら事業を興して成功された方々の迫力あるお話しや、豊富な経験をもとにしたフィードバックは他では得がたい貴重な機会だと思います。

更に、他の大学院に留学している奨学生と交流する機会が得られたことも私にとって貴重な経験でした。私の留学先であるINSEADはフランスとシンガポールにキャンパスがあり、世界80ヶ国以上から集まった同級生とともに日々議論を交わしていることから、多様な価値観に触れる機会が比較的多い環境だと考えていました。しかし、留学先の国や大学院、専攻内によって支配的な価値観や文化が異なることから、他の国・大学院で学んでいる奨学生と議論することによって新たな気付きを得ることができました。また、日本を離れて研鑽を積んでいる奨学生同士で目標を語り合い、苦労や悩みを共有できることも心強く感じています。

私たち第一期奨学生の一覧をご覧になっていただくとお分かりになるかと思いますが、神山財団では様々なバックグラウンドを持ち可能性を秘めた奨学生を求めています。これから受験生の皆さんが留学希望先に合格され、神山財団の奨学生としてネットワークに加わっていただくことを心待ちにしています。

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  • 太田 幸樹 (Koki Ota)

    略 歴:国際関係、政策学専攻 総合商社

    留学先:London School of Business & Finance ,Association of Chartered Certified Accountant INSEAD The Business School for the World, MBA

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For the better worldへの「もがき」をBack upしてくれる存在:神山財団のキーワードとして「起業家精神」というものが挙げられると思います。この言葉の定義・解釈は様々でしょうが、個人的に第一期奨学生として選ばれた人達は皆、留学後の具体的進路はともかくとして、「A Better Worldを作りたい、それに対して自分が作用したい、その為にはどうすればいいのだろう」ともがこうとしている存在だと思っています。財団の理事、アドバイザーの方々はそうした奨学生の「もがき」に対して真摯に応じてくれる存在。神山財団は組織としての歴史はまだまだなのでしょうが、今後歴史を積み重ね、財団が組織として成熟していくにつれ今後「若者(現役及び奨学生OB)のもがきをサポートしていく」ことが財団のアイデンティティとなるのだろうと信じています。

財団イベント:2013年11月末にSilicon Valleyにて行われた第一回の財団イベントは自分にとって多大なインパクトがありました。Silicon ValleyはTech Ventureの為にある様な場所。Stanfordという優秀な教育機関があり、そこで学び新たな技術をBusinessにしたいと考える人々とBusiness Resource, Supportを与えるVenture Capitalや法律事務所等、「起業のダイナミズム」を直に感じることが出来ました。人間が同じところに集まることの意義、同じ空気を吸って、意識を共有することの意義ってこういうことなんだな」と。非常にインパクトのあるイベントでした。
自分も起業を志していますが、TechというよりManagement StyleやIdeaをコアに置いた起業を行おうと考えている人間なので、訪問前は「起業のあり方が違う」、「Silicon Valleyは非常に極端な例」と思って気が進まなかったのですが、そこにいる起業家の「挑戦せずに終わるくらいなら、挑戦して失敗した方がましだ」という思考回路は、リスク回避型の僕には非常に参考になりました。僕個人ではお金をいくら積んだところで体験できないことを経験させてもらったと思います。

奨学生として繋がることの意義:奨学生同士のコミュニケーションにより互いに刺激し合えること、及び偶々かもしれませんが、それぞれの所在地が地理的に分散していることは、この財団の非常に良いところだと思います。「地理的分散」はともかくとして「奨学生同士の刺激」については今後財団のアイデンティティとして熟成されるものと思っています。先日奨学生の大軒さんがいらっしゃるオランダ/ワーヘニンゲンを訪問したのですが、ここは農業、食品等の学術機関が集積している場所。大軒さんにご紹介して頂いた日系食品メーカーの研究機関の方や、温室栽培の教授等との意見交換は非常に貴重な機会でしたし、大軒さんと将来のビジョンに就いて語り合うだけでも大きな刺激になりました。今後また幅広い分野の「お互いに刺激し合える」方々が奨学生として増え、それらの方々が我々一期生と共に財団のアイデンティティを形成していくものと信じています。

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海外留学奨学金制度

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